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ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~
2025.02.26
「第三のパチスロ」 BT(ボーナストリガー)で実現する遊技性がついに公開! BB350枚? ループや引き戻しもアリ? その真相に迫る!
昨年8月に業界団体(日電協・日工組※)からパチスロの新たなタイプの遊技性「ボーナストリガー(Bonus Trigger 略称:BT)」が発表されました。そして2025年2月25日、ついにBT機で想定される遊技性が記者発表会にて公開されました。
※日電協:日本電動式遊技機工業協同組合 日工組:日本遊技機工業組合
今回の記事ではBTについてさらっとおさらいしつつ、発表されたBT機の遊技性を紹介します。
BTって何? 簡単にBT(ボーナストリガー)をおさらい!
BTの内容については先日のパチ7記事「パチスロに新しい遊技性「ボーナストリガー」とは? 出来ること・登場時期を大予想!」で紹介していますが、ざっくりとしたイメージは「ノーマルとATの中間にあたる新しい遊技性」です。
業界団体からは「第三のパチスロ ビビッとBT!」というコピーが発表され、新たな遊技性であることが強くアピールされている
ちなみに、想定されるMY(1日の最大差枚数)は、
・ノーマル:約1500枚
・BT:約2000枚
・AT:約3000枚
とされています。
そして、このBTで実現される仕組みの基本は以下の2点です。
これを分かりやすく言い換えると「例えば通常時が3枚掛け固定で、ボーナス後にボーナス高確率の1枚掛けや2枚掛け固定に変わることがある」という感じです。また、「遊技枚数ごとに性能が異なる」というのは例えばBB確率が「3枚掛け:1/300」「1枚掛け:1/5」のようになっており、ボーナス終了後に1枚掛け固定状態になるとボーナス高確率になるという仕組みです。
今までのジャグラーなどのノーマル機では通常時に1枚掛けや2枚掛けも可能でしたが、それはボーナスフラグ成立後の遊技枚数節約などに使用されるもので、その状態でのボーナス当選確率は非現実的な確率でした。
その1枚掛けや2枚掛けのボーナス確率が逆に高確率だったら? ただし、1~3枚掛けは遊技者が選べるのではなくボーナス終了後にいずれかに移行する固定型だったら? と考えると分かりやすく、その高確率への移行がまさにボーナストリガー、BTというわけです。
なお、通常時に固定される遊技枚数が3枚掛けである必要はありませんが、6号機遊技機規則の型式試験を通過するスペックを考えるとそれは現実的ではなさそうです。また、「遊技枚数がいずれかに固定される」というのはボーナス終了後に遊技枚数が必ず変わらなければならないというわけではなく、ボーナス終了後も通常時の3枚掛けのまま、というのもアリです。
さて、ここまでがBTの基本ルールです。ここからは発表会で紹介されたメーカー開発による6号機遊技機規則にマッチしそうな遊技性を見ていきましょう。
BT機で想定される5種類の遊技性とは?
発表会では、BTを搭載したBT機における遊技性として以下の5種類が紹介されました。
タイプ名 | 概要 |
①ノーマル+ループタイプ | ボーナスが連チャンするループタイプボーナスを実現 |
②ノーマル+プレミアループタイプ | 基本はノーマルタイプだが、低確率で突入する高継続率ループボーナスを実現 |
③引き戻しループタイプ | ボーナス当せんで必ずBTに突入し、ボーナスの引き戻しループを実現 |
④ボーナス2回セットタイプ | 2種類のボーナスをつなげることで、ノーマルタイプを超える枚数を実現 |
⑤ボーナス獲得枚数上乗せタイプ | 複数のボーナスを繋げることで獲得枚数上乗せボーナスを実現 |
と、一覧にしましたが……これだけでどんな遊技性かをイメージするのは至難の業です。それでは一つ一つBT機で実現されるであろう遊技性を解説していきます。
※以下に登場する図柄揃いや獲得枚数はあくまで一例であり、それに限定されるものではありません。
①ノーマル+ループタイプ
通常のノーマルタイプによるボーナスに加え、BTボーナスの連チャンをループで実現するタイプです。
上記はBB(赤7揃い/156枚)・RB(BAR揃い/96枚)・BTボーナス(青7揃い/100枚)で構成され、3枚遊技の通常確率時(以下、通常時)のBTボーナス当選でBTに突入するタイプです。BTに突入すると、BTボーナス終了後に1枚遊技のボーナス高確率(以下、高確)へ移行します。
この例では、高確における通常ボーナス(BBまたはRB)とBTボーナスの当選比率が1:1になっています。つまり、継続率50%でBTボーナスに当選し続ける限りボーナスがループするわけです。
ボーナス当選のルートと獲得枚数は以下のようになります。
・通常時→BB→通常時:156枚
・通常時→RB→通常時:96枚
・通常時→BTボーナス→高確→BB→通常時:256枚
・通常時→BTボーナス→高確→RB→通常時:196枚
・通常時→BTボーナス→高確→BTボーナス(50%ループ)→高確→BB or RB→通常時:296枚以上
BT突入時は最低でもBTボーナス+RBで196枚の獲得となり、BTボーナスのループ分だけ出玉が増えます。なお、上記の例ではBT突入時の平均獲得枚数が318枚と想定されています。
②ノーマル+プレミアループタイプ
①のノーマル+ループタイプに似ていますが、通常時のBTボーナス当選確率が低い分、BTボーナスのループ率が高いタイプです。
上記はBB(赤7揃い/210枚)・RB(BAR揃い/104枚)・BTボーナス(白7揃い/100枚)で構成され、通常時のBTボーナス当選でBTに突入するタイプです。BTに突入すると、BTボーナス終了後に高確へ移行します。
この例では、通常時のBTボーナス確率がBBやRBよりも低くなりますが、BTボーナスに当選して高確に移行すると継続率85%でBTボーナスがループします。
ボーナス当選のルート例や獲得枚数は、①のノーマル+ループタイプとほぼ変わりませんが以下のようになります。
・通常時→BB→通常時:210枚
・通常時→RB→通常時:104枚
・通常時→BTボーナス→高確→BB→通常時:310枚
・通常時→BTボーナス→高確→RB→通常時:204枚
・通常時→BTボーナス→高確→BTボーナス(85%ループ)→高確→BB or RB→通常時:304枚以上
BT突入時は最低でもBTボーナス+RBで200枚の獲得となり、BTボーナスのループ分だけ出玉が増えます。なお、上記の例ではBT突入時の平均獲得枚数が830枚と想定されています。
③引き戻しループタイプ
ボーナス当選で必ずBTに突入し、小当たりより前にボーナスに当選すればボーナスをループさせることができるタイプです。
上記はBB(赤7揃い/170枚)・RB(BAR揃い/90枚)・小当たり(リプレイ・リプレイ・ベル)で構成され、通常時のBBまたはRB当選でBTに突入するタイプです。BTに突入すると、BTボーナス(BBまたはRB)終了後に高確へ移行します。
この例では、高確時のBTボーナスと小当たりの当選比率は1:1になっています。つまり、50%の確率で小当たりより前にボーナスに当選すれば高確を引き戻せるわけです。
ボーナス当選のルート例と獲得枚数は以下のようになります。
・通常時→BB→高確→小当たり→通常時:170枚
・通常時→RB→高確→小当たり→:90枚
・通常時→BB→高確→BB→高確→小当たり→通常時:340枚
・通常時→BB→高確→RB→高確→小当たり→通常時:260枚
・通常時→RB→高確→RB→高確→小当たり→通常時:180枚
小当たりを引く前にBTボーナスを引けば高確が継続するので、最も分かりやすく見た目上のボーナスの連チャンが実現できるタイプとも言えます。なお、上記の例ではBT突入時の平均獲得枚数が283枚と想定されています。
④ボーナス2回セットタイプ
2種類のボーナスをつなげることで、1回のBBでノーマルタイプを超える枚数を実現させるタイプです。
上記は1セット目ボーナス(赤7揃い/180枚)・2セット目ボーナス(リプレイ・ベル・リプレイ/100枚)・RB(BAR揃い)で構成され、通常時の1セット目ボーナス当選でBTに突入するタイプです。BTに突入すると、1セット目ボーナス終了後に高確へ移行します。
この例では、高確に移行するとすぐに2セット目ボーナスに当選し、2セット目ボーナス終了後は通常時に戻ります。つまり、1セット目と2セット目がBTによってつながっており、見た目上は1回のBBによる獲得枚数が多くなるというわけです。なお、上記の例ではBT突入時の獲得枚数が310~350枚と想定されています。
⑤ボーナス獲得枚数上乗せタイプ
複数のボーナスをつなげることで、1回のBBによる獲得枚数を上乗せするかのように変動させるタイプです。
上記は初回ボーナス(赤7揃い/110枚)・上乗せボーナス(リプレイ・ベル・リプレイ/110枚)・終了ボーナス(リプレイ・ベル・ベル/110枚)・RB(BAR揃い/108枚)で構成され、通常時の初回ボーナス当選でBTに突入するタイプです。BTに突入すると、初回ボーナス終了後に高確へ移行します。
この例では、高確に移行するとすぐに上乗せボーナスか終了ボーナスに当選します。その当選比率は1:1になっており、50%の確率で上乗せボーナスが内部的にループします。これにより見た目上は1回のBBによる獲得枚数が上乗せにより増加するわけです。
上記の例では、BB当選時の獲得枚数は基本ベースが220枚となり、上乗せボーナスに当選し続ける限り増加します。想定されるBT突入時の平均獲得枚数は330枚となります。
BT機の遊技性発表を受けて
以上のようにBT機で実現されるであろう遊技性が発表されましたが、それを受けての筆者の所感を挙げていきます。
やっぱりビッグボーナスは300枚欲しいよね
AT機でビッグボーナスという名の事実上100枚程度のCZ、という今の状況に思うところはありますが、正直それには大きなリターンがあり慣れてきた感もあります。
しかし、ノーマルタイプでビッグボーナスを名乗るなら、やはり300枚は越えてくれないと物足りないものです。だからこそ、6号機遊技機規則をクリアしながら「④ボーナス2回セットタイプ」でBB300枚越えを復活させてほしいと思います。
そしてBB300枚越えをコンセプトとする台ならば、BT機と言いつつBTを感じさせないような自然な見せ方をさせるかもしれません。例にあった「リプレイ・ベル・リプレイ」などによる出目や液晶画面などによる演出はナシ、といった感じの純ノーマルタイプ的な見せ方をするのではと想像しています。
これはある意味、意図的な○○○連になる
打ち手の間で自然と浸透したノーマルタイプの「ジャグ連」「ハナ連」といった連チャンを意味する言葉があり、最近ではわざわざ表示されるデータ機もあります。でも、この○○○連はみなさんご存じのとおり、設定差こそあれど己のヒキで勝ち取ったものです。
しかし、BT機の「③引き戻しループタイプ」だと、この○○○連が遊技性として意図的に実現できるわけです。また、32ゲーム内連チャンのいわゆる沖スロタイプにも少し似ていますが、BT機には通常・チャンス・天国のようなモード移行の概念は無いので、よりシンプルなノーマルタイプに近いものとも言えるでしょう。
BT機は「第三のボーナス」となるか?
BTのキャッチフレーズ「第三のパチスロ ビビッとBT!」にある「第三のボーナス」、ってそれなりに昔からパチスロを嗜んでいる方は「何か聞いたことがあるような?」って感じのフレーズですよね。そう、2009年9月に登場した『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』では、当時ではまだ新しいARTを搭載して「第3のボーナス」と呼称していました。
だいぶ時も過ぎているし拝借しつつ「3」を「三」にさせてもらって……みたいな舞台裏を勝手に考えたりはしますが、ある意味リアルボーナスという形では今回のBTの方が「第三のボーナス」としてニュアンスは近いかもしれません。
BTという仕組み自体はATやARTと並ぶ新たな遊技性にも思えますが、あくまでリアルボーナスによる出玉を基本としている点が違い、どちらかと言えばノーマルタイプの発展形なのではないでしょうか。
また今回紹介された遊技性を見ると、それほど複雑な遊技性とはなっていない点や、遊技枚数は1~3枚と3種類ありながら2種類しか使っていない点からも、少なくとも現時点ではノーマルタイプ寄りのシンプルな遊技性を意識しているのではないかと推測します。
BT機導入は2025年6月ごろに数機種か?
発表会の場では、質疑応答で日電協の小林理事長より「スマスロと同じように各メーカーが足並みをそろえて、数機種同時に6月ごろに導入できればというイメージで確定はしていません」と回答がありました。
また、BT機のくわしい遊技性解説をされた日電協 技術WG副WG長の高遠氏からは「今回は5タイプの遊技性で説明しましたが、各メーカーがこれから仕様を検討してさまざまな遊技性の機械がリリースされていくと考えています」とありました。
▲日電協 小林 友也 理事長
▲日電協 技術WG 副WG長 高遠 知弘氏
以上、BTが「ツラヌキ勝負のスマスロ、出玉感の乏しいノーマルタイプ」という両極端な状況に一石を投じてくれるのは間違いないと思われます。
そして日本のパチスロメーカーの開発力が優れていることは間違いなく、BT機導入時点の各機種の遊技性やスペックに期待するのと同時に、ユーザー動向や新たな発想を受けてさらに発展したBT機がいずれ登場してくることも望まれます。
※本記事はパチスロサミットONLINEコラム「【パチサミ公式コラム】「第三のパチスロ ビビッとBT!」 ボーナストリガー(BT)搭載パチスロ機の想定される遊技性とスペックを紹介!」を参照しています。
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- じく
- 代表作:パチスロ青春小説「マーベリック ─ホールの異端児たち─」、遊技林、ゆる調
元ゲームメーカー勤務、現在フリー。前職ではシナリオ・マニュアル・キャッチコピーなどのライターとして過ごし、パチスロを題材とした小説も執筆している。
e-sports系やMリーグ観戦が大好き、たまにTwitchで雀魂やウマ娘やフロムゲーを配信したりもするスロ系でもありゲーム系でもあるオジサンです。
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自分も現状の機械に慣れてきてはいますが、BTはとても楽しみです!
これで良いんだよ
ポイント貯めてCZ通してAT入れて特化入れて
お腹いっぱい
楽しみに待ってるぜぃ
知りませんでした、過去にも遊技枚数が肝の台があったとは。勉強になります。