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【回胴狂時代⑥】時代の覇者・コンチネンタル
【回胴狂時代⑥】時代の覇者・コンチネンタル
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貯金爆弾さん
お久しぶりです。ドリクルは金欠で引退してます(涙) - 投稿日:2021/12/22 19:32
1990年、秋。
3号機時代がスタートして数か月。
『ワイルドキャッツ』と『セブンボンバー』が貯金プログラムによる大連チャンを巻き起こし、パチスロ業界がざわつき始めていた頃。ついにユニバーサルグループから「大本命」が登場する。
そう、3号機パチスロブームの立役者『コンチネンタル』である。
自分がコンチを初めて打ったのは、近所のA店。
朝の新聞チラシに「コンチネンタル本日導入!」という文字を見つけ、早速行ってみたのだ。
ちなみに前回のコラムで白状したが、まだ高校生だった頃の話である。
A店に入店したのは、夜7時頃。パチスロコーナー全体が大改装されており、そこだけ店内の照明が暗くなっていた。そこにズラッと鎮座していたのが、新台のコンチネンタルだった。
初めてコンチを見た時の衝撃は、今も忘れない。暗い照明効果も相まって、光り輝く筐体のインパクトは凄まじかった。
その印象を一言で言うなら、まさに「王者の風格」。シックで重厚感溢れる黒いパネルに、洒落た筆記体で書かれた赤いロゴ。ゴージャスなバックライトリールに浮かぶのは、真っ赤な7に鉄塊のようなBAR。そしてエレガントなベルや青リンゴ。まるでベガスのカジノからそのまま持ってきたような、そんなゴージャスな雰囲気を纏っていた。
正直これまでのパチスロは、どこかチープというか、オモチャみたいな印象が拭えなかったが、このコンチネンタルはそれまでの機種とは明らかに一線を画していた。まさに大人と子供。それくらい、格の違いがあった。当時、まだ自分はスロ歴1年のひよっ子だったが、この機種は歴史を変えるという予感をビシビシ感じたのである。
呆然とその美しい筐体を眺めていると、ちょうど目の前の台が空き、ダッシュでキープして打ち始める。
するとわずか数ゲーム。左リールに、いかにも強そうな「7・チェリー・BAR」が停止。これはボーナス入ったか? と中→右リールにBARを狙うも、何も揃わず。次ゲームは7を狙ってみるが、7を蹴ってベル揃い。なんだ、入ってなかったのか・・・。
と思っていたら2ゲーム後、プラムが揃って強制的に1枚掛けに切り替わった。なんだこれ? いつの間にか頭上のランプが光ってるし・・・。いまJACゲーム? なんで?
「兄ちゃん、それ当たってるよ」
明らかに混乱している自分に、隣のオッちゃんが話しかけてきた。当たってるって・・・どういうこと?
オッちゃん「さっき、BAR・BAR・7が並んだでしょ? それでBIGボーナスなんだよ」
自分「え、マジすか? つまり今、BIG中ってこと?」
オッちゃん「そうそう。変な台だよねw」
自分「へぇ~、BAR・BAR・7でもBIGって、すげぇお得っすね!」※初心者的思考
コンチは「7揃い」によるBIGとは別に、史上初の「同一図柄の3つ揃いではないBIGボーナス」を採用しており、その新システムに自分は、まんまと踊らされる結果となった。
自分はスロ歴30年以上だが、「いつの間にかBIGが始まっていた」という経験は、これ1回きりである。
そしてBIG終了後。当たり前のようにBIGの連チャンがスタートし、あれよあれよと5連チャン。そのゴージャスな筐体から繰り出されるBIGのインパクトに、自分の脳はトロットロになっていた。つい先日までワイルドキャッツ&セブンボンバーの連チャンに痺れていた自分が、わずか1時間の邂逅で、すっかりコンチの虜になったのである。
次の日。
昨日のコンチの衝撃を、自分はスロ仲間のタケヒコに熱弁していた。
自分「マジですっげぇ台が出たんだよ! あのゴージャスな筐体! 重厚なサウンド! しかも連チャン中、あのデカい7がボコボコ揃うんだぜ? お前も1回打ってみろって!」
タケ「ふーん。俺はいいや。しばらくキャッツを打つから」
自分「いやいや、マジでパチスロの文明開化だから! 他の台がファミコンだとしたら、こいつはPCエンジン級なんだよ!」※語彙力
タケ「へぇ。そこまで言うなら、1回打ってみるかなぁ。で、なんて機種だっけ?」
自分「コンチネンタル!」
タケ「ちんこメンタル?」
自分「ちげーよ、この仮性包茎が!」
タケ「いやいや、真性のチミに言われたくないね」
自分「し、真性ちゃうわ!」
男子高校生。それは、世界一馬鹿な生き物だった。
おしまい。
【追記】
いま初代コンチをネットで調べると、やれ「検定取り消し」だの「CS-90」だの物騒な話が沢山出てきますが、そんなことより、こいつと出会った時の衝撃が凄まじかったことを知って欲しいという想いから、今回のコラムを書きました。まあ高校生の頃は、ちんこメンタルだったけどw
ちなみに、この回胴狂時代シリーズは「昔の話を思い出した時に、自由気ままに書き殴る」がモットーです。なので、コラムの番号と時系列はめちゃくちゃですので、ご了承くださいな。
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貯金爆弾さんの
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このコラムへのコメント(8 件)
個人的に、3号機でカッコイイのは初代コンチ、美しいのはアポロン(白パネル)でしたね。
インターコンチとかハリケーンとか、初代コンチに寄せた機種もありましたが、やっぱり初代のインパクトが最強でした。
あ、コンチゼロはチンカスでしたね(笑)
成立ゲームで7を蹴飛ばす左リールに、引き込み優先順位(青リンゴ>ベル>プラム)が奥深い中リール・・・。これを語り出したら止まらないので、あえて触れましんでしたw
CS90版、儚い命でしたね・・・。100Gverの2枚掛け、自分もやりました。そういや、店長に怒られたなぁ。
あのテンパイ音からのファンファーレ、反則級でしたね。
グリンピーは5階にずーっと置いてましたね。てっきりノーマルかと思ってたけど、少しだけ連チャンしたとかしないとか?
無理な話ですが、新台でピカピカだった頃に見て欲しかったなぁ。ホント、ブッ倒れるくらいカッコよかったです。
かっこいいっすよね、ほんと。もちろん打ててないんですけど、資料を見るだけでかっこいいってなります。
インターコンチが出た時に『打ちたい!』って思ったのは下パネルがコンチネンタルみたいだったからなんですよ。まぁこちらも設置がレア過ぎて打てなかったんすけどね(涙)
あっ!
コンチZEROは打ちました!
マジでチンコでがっかりしましたね。
物騒な話も有名ですが、リール制御が神がかっているという噂を聞いています。実機打ったことないので、打ってみたいです☆
その後のビッグ中の2枚がけ延命バージョンは結構勝ったなあ。
でもほんとあの重厚感はやられましたね。ビッグ揃った時の音に感激したのを覚えてます
なんとなく今どういう台置いてるのか気になってピーワールドで見てみたら、もう他のホールとほとんど変わらないですね…
上野のグリンピースも最後までコンドル置いてくれてたなあ…