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俺よりヤバい奴に会いに行く。-岡井モノと全国のパチンコパチスロ異常愛者-
2020.06.30
ROUND2:vsもっくん(ブロガー)『たかがパチスロ』という距離感。『クソ台なんか無い』という愛。 #01
岡井モノ:ライター兼パチ7編集部員(別館)
俺よりヤバい奴に会いに行く。-岡井モノと全国のパチンコパチスロ異常愛者-


「岡井さん、こんばんは。早速だけど俺ヤバの第二回やろう。前回のイカボールさんもイイ感じに変態でしたし、世の中には無所属のヤバい奴がまだまだたくさんいると思うから、また別の人に話を聞こう」
※前回『ROUND1:vsイカボール(ブロガー)『青森でハナ咲く通電盆栽野郎』

「そうですね、ではこちらの方はどうでしょう。ディスクアップの制御を1コマ単位で分析したりと、かなり仕上がってますよ」

「あー、イキがいいね。この人絶対ヤバい奴だわ。第二停止時の制御とか、完全に変態の所業でしょ! 対象不明の掘り下げぶりで戦闘力高そう、ワクワクしてきた!!」

「(強敵と出会った時のサイヤ人みたいにはしゃぎだした……)」

どうもみなさん御機嫌よう、岡井です。パチンコ・パチスロ変態達による天下一武闘会こと俺よりヤバい奴に会いに行くの2回目が始まりました。
今は個々で発信ができる時代、組織的なメディアに所属せずとも、自身のパチンコ愛やパチスロ研究成果を伝え、共有することができます。そんな猛者にスポットを当て、その変態性を紐解くのが当企画『俺よりヤバい奴に会いに行く』です。
『全国各地のヤバい奴を一堂に集めて祭りをやるんだ!』という編集長の野望は叶うのか。今回も摩訶不思議アドベンチャーの開幕でございます。

今回のヤバい奴は「パチスロのある日常」を運営するもっくん。取材を打診したところ非常に丁寧な対応をいただいたので大丈夫な人だと思っていたのですが、いざ話を聞くと大丈夫じゃない人だということが判明しました。
なお、取材時にはもっくんさんと呼んでいましたが、さかなクンさんみたいな感じになったので記事上はもっくん呼びで進行していきます。
もっくんのヤバみ
★Twitterフォロワー数:約3,500人(2020年6月)
★最大月間30万PVを誇るブログ『パチスロのある日常』を運営するヤバいスロッター
★『ディスクアップ』の制御を第一停止どころか第二停止時の膨大なパターンまでをも記事化、ヤバい
★パチスロを広く愛し様々な機種に精通、だいたいの機種で稼働日記を書いている、ヤバい
★導入が無くて打てない機種への想いがつのって考察を記事化、ヤバい
★あらゆる意味で挑戦的なアイコンを作成しLINEスタンプ化してしまう、ヤバい
★『ことわざまんが』、ヤバい

絶妙に腹立たしい表情のラインスタンプも販売中

「僕はパチンコ屋さん自体が好きなので、パチンコ屋のお客さんを見るのも好きなんですよ」

「見るのが好きって、海物語を打ってるおじいちゃんとかを見て楽しむんですか?」

「そうですね。楽しんでいる人を見るのが好きというか」

「新しいタイプの変態が来た……」
ちなみに前回は編集長をフリーにさせ過ぎた結果執筆に大変苦労したので、今回はわりと私も喋っています。
目次読みたいところまで飛べます

「まずは基本プロフィール、年齢からお聞かせいただければ」

「36歳です」

「ではパチスロは4号機の、いわゆる北斗世代ですかね」

▲『北斗の拳(2003年:サミー)』言わずと知れたパチスロ最大ヒット機種、この時代に打ち始めたスロッターは北斗世代と呼ばれる

「ちゃんとパチスロに触れるのが20歳過ぎくらいだったので、その後のエヴァ初代くらいから本格的に始めた感じですね」

「4号機の爆裂AT機とかの時代じゃなくてよかったですよ、アレでおかしくなった人いっぱいいるんで」

「編集長はおかしくなった結果パチ7作っちゃったんですか?」

「うるせぇよ」

「ちなみにご結婚は?」

「してます、子供も二人」

「おっほほほ、やるねぇ(笑)」

「今は少なくなったんですけど、一時期は猫も12匹くらい一緒に暮らしてました」

「多すぎ(笑) 昔から猫と一緒に生活してたんですか?」

「いえ、猫も20歳過ぎてから飼い始めました」

「飲む打つ飼う、20歳からあらゆるデビューを試みた人生」

「そう言われればそうかもしれませんね」

「お仕事は会社員ですか?」

「えーっと、個人事業として簡単に言うとネットゲームの運営に携わっています」

「あぁ、じゃぁお仕事柄もあって数字の管理とかは得意だから、パチスロの分析もってことで?」

「影響はあるかもしれませんが、基本的に切り離して考えています。パチスロが好きだから考察しているというか、期待値を厳密に突き詰めるってよりかは、だいたいこんな感じかなという感覚で。僕もイカボールさんと同じでエンジョイ系ガチ勢なんですよ」

「でた! エンジョイ系ガチ勢(笑) 流行ってんのか?」

「じゃあ愛姫争奪戦にも参加されずに?」

「コロナの影響を考えて、僕は2月の下旬あたりから打ってないんです。子供も心配ですし」

「あぁ、あるよね。万が一、子供にって考えると……」

「立派なパパだ」

「それもありますけど、パチンコパチスロを悪者にしたくないんですよ。もしホールでコロナになっちゃったらって考えると。まぁ家族に関しては、ある程度適当な部分もありますけどね(笑)」

「適当じゃなきゃ子供と猫5匹の面倒みて、あんな濃密なブログ書けないよ」

▲稀にブログにも登場する猫の可愛さよ

「はじめて打ったパチスロ何だったんですか?」

「記憶が確かなら、4号機の『北斗の拳』ですね。兄貴にクレオフイベント(※)やってるから行くぞと誘われて、僕の台がクレオフしたんで粘って打ったんですけど、結局3万くらい負けました。パチスロに慣れてなかったんで1000円が減る速度も怖かったですし、初打ちは最悪な思い出ですね」
※かつて存在したイベントの一つ。多くはボーナス後にクレジットが自動に払い出されれば高設定、というものだった。

「いわゆるビギナーズラックも無かったんですね」

「だから初打ち後はパチスロ大嫌いになりました(笑)」

「そんな思いして、そこからどうやってパチスロ好きになれたんですか?」

「暇だったんで、また兄貴に誘われて打ちにいったんですよ、負けても補償するからって」

「負け補償実戦だ」

「その時に打ったのが『めざせドキドキ島』っていう台だったんですけど、そこで初めてまとまった枚数を獲得して」

▲『めざせドキドキ島(2004:オリンピア)』カウンター減算方式でのボーナスチャンスシステム、動物たちのレースが題材

「まとまった枚数というと、パンダかゾウあたりが勝ちましたか? たしかパンダが勝てば上位モードですよね」

「あぁ、そうですねパンダが勝ったような記憶があります。ドキドキ島ってゲーム性というか、それこそ目指すところもわかりやすかったので、そこで初めてパチスロ楽しいかもと」

「はぁー、じゃあパチスロに詳しいお兄さんに教えられて、足を踏み入れていくわけですね」

「兄貴は一時期パチスロで食う、みたいなことも言ってましたね。ただあんまり堅い動きをできる人じゃないんで、生涯収支めちゃくちゃ負けてるみたいですけど」

「いや、むしろお兄さんに教えてあげてよ(笑)」

「自分からパチスロに行くようになったのって、いつ頃なんですか」

「たしか、初代『新世紀エヴァンゲリオン』と『アラジンⅡエボリューション』が好きになったんですけど」

「だいぶ性格違う台ですけど、好きになったきっかけって何かあったんですか?」

「曖昧な部分もあるんですけど、エヴァはスロットとしての楽しみを感じたと記憶しています。矛盾とか制御とか、左リールにチェリー出て右で蹴ったら確定とか、シンプルな楽しみを教えてくれたのかなぁと思います」

「初代エヴァ、アイツはいいですよね。4号機おじさんにとっても右リールでチェリー獲るんだっていう衝撃」

▲『新世紀エヴァンゲリオン(2005:ビスティ)』パチスロ5号機第一弾機種、シンプルながらもノーマル好きからの支持は高い

「色々教えてくれたいい台でした。最初はやっぱり負けてたんですけど、好きで打ちたいから雑誌で研究するようになって」

「まぁ、負け続けると結局打てなくなっちゃいますしね。お兄さんみたいに、はちゃめちゃに負けてもつっこむわけにはいかないと」

「今もそうなんですけど、お小遣いの範囲で楽しんでるなら勝っても負けても自由だと思うんですよ。ただ、負けが込んでいるという状況になると家族も良い顔しませんし、そうならないために守るべき部分は守るというか」

「あー、行きやすい環境を自ら作るって感じですね」

「ちょ、ちょっと、待って。もっくんは小遣い制なの?」

「ウチは小遣い制では無いですね」

「あーもう、でた! そこだよ、何だよぉ!!」

「小遣い制の編集長は嫉妬しないで下さい」

「こっちは元手が4万円ですよ。どう行きやすい環境を作れと?」

「無理ですね(笑)」

「もう! もっと10スロ増えろ!!」

「子供と猫の面倒をみてパチスロってなかなか難しいと思うんですけど、稼働スタイルってどんな感じなんですか?」

「終日行くって事はほとんど無くて。朝出勤前と、退勤後にちょっとって感じですね」

「えっ、朝の出勤前に行くの!?」

「朝、けっこうおいしいんですよ」

「いや、まぁそうかも知れんけど、もし高設定確定演出が出たらどうするんですか?」

「知り合いがいれば教えて。そうじゃなければ残念だけどあきらめるって感覚ですね」

「はぁー、達観してるなぁ」

「僕はけっこうパチスロとの距離感って大事にしていて、嫌いになりたくないし、悪者にしたくないので」

「でも設定6確定したら会社休んだりしちゃったことあるでしょ? ねぇ?」

「いや、そんなことは……あっ、一回だけありましたね」


「(笑)」

「まぁ、基本は仕事優先スタンスなんですね。当たり前だけど(笑)」

「制御や出目に関心を持たれたのはいつ頃ですか?」

「うーん、多分1枚役をこぼさないように意識したあたりからだと思います。損をしないように打っていく過程で身に付いたというか」

「出玉的な理論値を追っていく過程で、いつのまにか出目の魅力に気づいて、楽しむ方向もカバーしてきたと」

「そうですね。おそらく5号機初期のチャンス目の裏で、1枚役成立してる機種とかがあった頃でしょうか。ボーナス判別にも使えたりしましたしね」

「その頃だと北斗2Gとかのいわゆる減るRT機種とかもありましたよね。そっちには興味ありませんでした?」

「いえ、ほぼ食わず嫌いせずに触ってました。興味ない機種とかは無くて、リリースされた機種は全部打ちたいと思ってました」

「え、なんで? 新機種全部? それはマイホに設置が無い場合も遠征したりとか?」

「昔はやってましたね。今のマイホはけっこうマニアックな機種も導入してくれるので、遠征することは少なくなりましたが」

「え、じゃ例えば『鬼若弁慶』とか」

「あー、さすがに弁慶は入れてもらえませんでしたが、打ちたいです! めちゃめちゃ打ちたいです!!」

▲『鬼若弁慶(2018:ボーダー)』右リールの顔ギミックが印象的なノーマルタイプ、自動でレギュラーが揃う等妙な仕様がクセになる

「んじゃ、今で言えばOZ1とかが気になってます?」

「あぁ!! 気になって仕方ないです!!」

「さっきまで適切な距離とか言ってたのに、グイグイ来た」

「打ってないのに、あの考察ブログを書いたのか(笑) 変態性が見え隠れしておる」

「愛姫のブログなんかは話題性もあってけっこう読んでもらったんですけど、実は自粛もあって僕自身はあまり打ててないんですよ」

「あれ、そうなんですか? 打てない分記事にして打った気になりつつ、自分の気になる部分を書いて満足するって感じでしょうか」

「なんだろうね。そのモチベーション。わからないものを解明したいって気持ちなんですかね」

「その欲求はありますね、ディスクアップの制御を追及するのもそういうところかもしれません」

「変な新台が出るたびにテンションが上がると」

「むしろマイナー台であるほどテンション上がるかもしれません。新台入替で人気機種が20台入って、あとはバラエティにマイナー台がポツンと入るとかたまらないです!! あぁ!」

「なんで興奮してんだよ(笑)」

「妙な性癖のような何かが……」

「どこか一つでも開発者の意図とかこだわりが見えれば、僕の中ではクソ台では無いんです!! 『学習パチスロ算数』も楽しく打てます!!」

▲『学習パチスロ算数(2007:遊人)』突如世に放たれた学習パチスロシリーズの1台。多くのスロッターを困惑させた結果、知名度は高かったりする

「算数(笑) 確かにコンセプトは新しかった。じゃあもっくんにとっては、クソ台って過去1台も無かったってこと?」

「そうですね。ないですね! ……あ、いや、ありました」

「あるんかい(笑)」

「ちょっと思い出せないんですけど、過去にありましたね。まぁ僕にクソ台って言わせたらたいしたものなんですけど」

「なんだよ、それ(笑) 思い出してほしいわー! 思い出したら連絡ください(笑)」

「じゃあもっくんが過去一番好きな台は?」

「タイヨーエレックの『マーベルヒーローズ』ですね」

▲『パチスロマーベルヒーローズ(2007:タイヨーエレック)』初のゲーム数上乗せART機、そのゲーム性は後のパチスロに大きな影響を与えた

「現在のART機の形を作った台ですね。ゲーム数上乗せの走りで、万枚出せると話題になった」

「出率も高くて、上乗せART機としての完成度はピカイチでしたね。本パラはアツかった」

「本パラ? あー! 本がめくれる演出のこと本パラっていうんだ(笑)」

「3択とか自力要素も好きでした。特リプの上乗せ演出もホント上手に作られてて。こんな感じでマーベルのこと語るとけっこうウザがられるんですけど」

「ウザがられはしないでしょ(笑)」

「いや、またマイナー好きのマーベル語り始まったよみたいな、あるんですよ」

「まぁ確かに、時期的にはリンかけとかスパイダーマン2あたりのリプパン機がメインでしたし、上乗せART機も新鬼武者からって印象の人は多いと思います」

「そう、みんな新鬼でいいじゃんって言うんです。違うんですよ。上乗せARTはマーベルと忍魂なんです!! ……そしてこう熱く語るとウザがられると」

「ウザくはないけど、なんか怖くはなってきた(笑)」

「じゃあ、当時はマーベルで勝ってたんですか?」

「負けてはいないんですけど、お店の扱いがそんなに良くなかったんですよね。明らかな低設定を打つのも厳しいので、打ってる時間より見てる時間の方が長かったです」

「オイシイ思いしたってよりかは、好きだけど打てずにやきもきしていたと。マイナー機なんかによくある悩みですね。ちなみにマーベルのキャラクターに愛着は? スパイダーマンとかハルクとか」

「……あっ、それは特に」

「パチ7編集長は映画版ホークアイに似てますよ」

「…………(キリッ)」

「……いや、別に」

「……もっくんにとってはキャラクタータイアップが男塾だったとしても問題ないと」

「全く問題ないです」
パチスロとの出会い、学び、そして愛。おはようからおやすみまでパチスロを見守っているのではと思わせるもっくん。そんな彼のパチスロ愛は後半、いよいよ危険な領域に突入!!
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- 岡井モノ:ライター兼パチ7編集部員(別館)
- 代表作:オカイ☆サロン
学生時代友人に連れられ、はじめて『ジャグラー』を打って負けたその日、悔しくてなぜか『サバンナパーク』のゲームを買った異端の猛禽。パチ7自由帳において「何か変なヤツがいるな」と思われていたが、何か変なヤツのまま編集部に捕獲されたトリックプレイヤー。日本全国を旅する渡り鳥としての経験を活かしたコラムを、旅情たっぷりに綴るかと思わせながら特にそういうコラムを書いたりはしない。今日も今日とて奇策縦横。



