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元店長カタギリのしくじり機種~歴代パチンコパチスロ事件簿~
2024.06.06
クソ台じゃないよ! ちょっとしくじっただけ! 元ホール店長が語る「バイオハザード ヴェンデッタ(ロデオ)」のしくじり物語。
元・店長カタギリ 元店長カタギリのしくじり機種~歴代パチンコパチスロ事件簿~
皆様、スマスロで勝っておられますか?
私は髪の毛が真っ白になるぐらい負けに負け倒しております。ちなみにこの場では「え、アンタはメダル機でも負けてなかったっけ?」という正論に対しては「ん~、聞こえんな~?」とウイグル獄長のモノマネをしながら聞き流します。
私のスマスロの負けパターンは概ね3パターン。ひとつめは高設定示唆が出たので展開は悪くとも粘った結果、4,000枚ぐらい使ったところで心が折れてヤメる無念パターン。
次に初当りが天井かつ単発(もしくはショボ連)で、その後のゾーンを追って当たらずヤメで1,500枚程度のマイナスで離席するホール逆恨みパターン。
最後は初当りも軽く「この台は中間設定ぐらいあるかな」と思いきや突然の大ハマリを食らって出玉消滅&追加投資の挙句に最後はマイナス2,500枚、ノーメダルでフィニッシュみたいなモヤモヤパターンです。
自身の今年の勝率は16パーセント。つまり6回ホールに足を運んだうち5回は上記のような収支となるため、月間収支は平均するとマイナス7~8千枚。一言で言えば生き地獄。夢ならばどんなに良かったことでしょうと、全財産を失った米津さんみたいな気分で日々を過ごしております。
今回ご紹介する『しくじり機種』でも、典型例な負けパターンを何度も体験させられて苦しめられました。カタギリさんの私怨シリーズ、とも言えるかもしれませんが許してくださいスミスさん。
★今回のしくじり機種は『バイオハザードヴェンデッタ(ロデオ)』
▲バイオハザード ヴェンデッタ(ロデオ)
ホールデビューは皆様の記憶にも新しい昨年2023年の7月。いよいよ出たな、スマスロのバイオが。……など期待に胸を膨らませていた過去の自分を太めの大根で殴りたいです。多くのホールとユーザーを落胆させた原因はいったい何だったのか? では、さっそく検証して参りましょう。
しくじり.1:え? これだけ?? あまりにも変化に乏しい通常時
ヴェンデッタちゃんの致命的な残念ポイントは、やる気のない夜の街のお姉さんのように『淡々とし過ぎている』からです。液晶画面ではクリスおじさんとレオン兄さん、まれにレベッカちゃんが常に薄暗い建物の中を徘徊、ただそれだけ。これまでのバイオシリーズのように床に寝ているゾンビが急に動き出すとか、不幸の手紙みたいなのを拾うとか、ババアに感じの悪い飯を食わされそうになるといった「世界観に引き込まれるような演出」がとにかく少ない。
ま、ヴェンデッタちゃんの原作がゲームではなく映画だったために演出面に苦慮したのかなと無理矢理フォローしつつも、やはり地味な絵面です。弱レア役を引いたら画面が赤っぽくなるのが高確突入のサインで、強レア役を引けば『各リールの停止毎に文字が迫ってきて結局、消滅』といった思わせぶりなプレイが何ゲームも繰り返されるだけ。つまりワンパターン。しばらく打てば「ああ、またこれか……」とウンザリしてしまうほど単調な演出の連続。それがヴェンデッタちゃんの通常時。簡単に言うとサプライズ不足です。
もう面倒くさいから略しますね、ヴェンちゃんに。
これまでのバイオシリーズといえば通常時にも期待感が持てるシステムがありました。5号機のバイオ5は『小役履歴による抽選』が、続くバイオ6は『チャンスゾーンまでは内部状態に転落無し』、6号機のレジデントイービルには『AT期待度が高まる可視化されたポイント制』、RE:2なら『モードアップ契機がリプレイ』といった感じでしょうか。いずれも通常時、及びその後に待つチャンスゾーンにある程度の期待感を持てるゲーム性と演出を兼ね備えておりました。
しかしながらヴェンちゃんは規定ゲーム数に到達するまでのいわゆる『間のもたせ方』にゲーム性と演出の両面で今ひとつでした。あのね、ヴェンちゃん、君はサービス不足だよ。それじゃ売れないよ!
しくじり.2:やれないとストレス強めの惜しいAT
通常時を経て、いよいよAT突入。ゲーム数管理タイプのヴェンちゃん、お楽しみタイムの仕様が少し変則的です。
まずはハズレの連続、もしくはレア役を引けばチャンス到来。その後の数ゲーム間に押し順ベルの第1停止を液晶画面上の指示とシンクロさせると大チャンス到来です。何というか、エスパーの修行中みたいな気持ちになります。 ま、この演出自体はガンアクションをモチーフにした原作を活かしているなと感心するものの、ゲーム性としては「チャンスは頻繁に来るけど決定打不足」な現象が起こりやすいのです。
この手のAT機でガッカリするのは「AT中にレア役を引けなくてアッサリ駆け抜けた時」ですが、それに関しては「何も引けなかった自分が悪い」と潔く諦めますよ、私もイイ大人ですから。ところがヴェンちゃんの場合「チャンスはメッチャ来るのに活かしきれない」といったストレスが多く発生しやすい。 ま、ここに関しては好みの問題が大きいので「ノーチャンスで駆け抜けるよりよっぽど良いだろ」とおっしゃる方も少数派ではないでしょう。しかしながら何度も訪れるチャンスをことごとく活かしきれない点にストレスを感じる人もまた、少なくないでしょう。
あともうひとつ言わせてもらうなら、そのチャンスを活かせて掴んだ『クリーチャーバトル』でマシンガン引いて弾丸を大量獲得した時もプチストレス。ボタン長押しで打ちまくるダチョウ、アイツ固すぎません? こちとら延々と長押ししているのにダチョウ、ノーダメージ。アレ、実際のホールでかなり恥ずかしい上にかなりストレス溜まります……。なんなら隣の人が同じ状況になっているのも見ていて辛いです。長押ししている間に少しずつゲーム数が伸びるタイプが良かったですアレは。どう考えても。
しくじり.3:出玉に特化させ過ぎたスペック
ヴェンちゃんはエンディング到達後の50%で上位ATに突入して、その際は純増枚数と継続率がアップするらしいですわよ、奥様。……ええ、お察しの通り私自身は未体験。
とはいえ、一撃大量獲得のグラフは何度もお目にかかっております。ああ、突き抜けたらさぞかし気持ち良いのでしょうね。でも、そうじゃないでしょう。バイオシリーズのAT・ARTに求めているのはゲーム数の増殖やボーナス当選などを絡めた『大量出玉までの経緯の面白さ』でしょうが。ラーメン特盛りを完食したら、さらにラーメン特盛1杯おかわり無料。そういうのは求めていませんから。トッピング全部乗せの普通のラーメン1杯で良かったのです。
……何か急にラーメン食べたくなってきたので、今日はこれぐらいにしますか。
★元店長カタギリとヴェンデッタ
私と面識のあるホール関係者は口を揃えてヴェンちゃんについて「もっとイケると思いました……」と溜息混じりにおっしゃっていました。つまり、導入前の段階ではバイオの後継機として万全の出来映えだったと自信を持って購入された訳です。
ところが、いざ蓋を開けたらビックリ仰天、ヴェンちゃんのシマは瞬く間にラクーンシティのような惨状に。 まあ、ホール関係者が導入前にメーカーで試打するのは言ってしまえば、面白ポイントだけを見せるためのデモ機ですからね。長時間に渡って低設定台の通常時を打ってから台の購入を検討する訳ではないのです。そう考えるとイケイケのATを体感したホール関係者に『スマスロ初のバイオ』というバイアスが上乗せされた結果、多くの方々が太鼓判を押してしまった経緯は理解できますが。
おそらく身銭を切ってヴェンちゃんを打った大多数のユーザーは「何でこのクオリティの台をホールは大量に導入したの? ホントに試打したの?」と疑問を持たれたことでしょう。その疑問はつまりユーザーもまた『スマスロ初のバイオ』に大きな期待を抱いていた証です。あまりにも過去のバイオシリーズとは違い過ぎるゲーム性。ホール関係者にはその危険性には気付いて欲しかったなと残念に思います。……とはいえ、私も現役ホール関係者の立場だったら「最高でした、10台以上は導入しましょう!」とニコニコしながらオーナーに報告していたかもしれません。いやはや、機種選定って本当に難しいです……。
★まとめ~人気シリーズ開発の難しさ~
今回、本機種のしくじりポイントとして『大量導入された』点は挙げませんでした。なぜなら私自身、何度も高設定らしき台に座ったにも関わらず、面白さの片鱗にしか触れられなかったからです。
多くのホールが期待を込めて導入直後には高設定を使用し、かつ、私も首尾よく高設定と思しき台に座ったにも関わらず面白さを感じられなかったのであれば、導入台数の如何にかかわらず評価は変わらなかったからと言わざるを得ないからです。
戦国乙女やモンキーターン・鏡や番長の後継機はスマスロ化にあたって、いずれも前作までのゲーム性を上手く継承しているなと感心させられましたが、ヴェンちゃんの場合はバイオらしさに欠ける演出とゲーム性、そしてスペックであったためにファンの期待に応えられなかったのだろうと推測しております。もう少し踏み込んで言うと開発者の「スマスロでも面白いバイオを作ってやろう!」という意気込みがあまり感じられませんでした。
人気シリーズが故に落胆する人の数が多かったバイオハザードヴェンデッタ。後継機開発の難しさを改めて感じさせられたと同時に、ファンの期待に応える難しさを思い知らされた『しくじり機種』であると言えるでしょうね。大好きなシリーズだからこその苦言ですよ、負け過ぎたからじゃないですよ! ……たぶん。
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- 元・店長カタギリ
- 代表作:しくじり店長
シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。
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あっさりしすぎでした。
半端なCZ待ち、CZも惜しいかどうかさえも曖昧、規定G数での煽りもメリハリが半端についているからあっさりしすぎ。
どうしても〇〇があるから追いかけようという『悪意』が少なすぎた。
AT中は結構好みでしたが、小さいチャンスは細かく押し寄せるけど、小さいチャンスであるがゆえに全外しだって普通にあり得る。
好きでしたが「これ好みが分かれるな」という感想を抱きました。
あと確かに上位を強くしすぎましたね。
故に完走しないと無理・・・っていう。
長い・・・長いよ・・・ってね。
そりゃ腹いっぱいになりますよね。
若干マイルドになった刃牙って感じでしょうか。
確かにクソ台では決してないです。
が、間の持たせ方が下手で無理に打つ理由が見当たらない惜しい台でした。
もし姓名判断の先生にヴェンデッタを占ってもらったら、あなたの前世は通路ですって言われそう