ガセイベントの思い出

イベントが禁止になり結構な年月が経過しました。ホールは手を変え品を変え、演者やライターを呼ぶ。TwitterなどSNSで告知させ手ホールは無関係を装う。雑誌取材と銘打って特定日を示唆する。中には脱法告知なんて呼ばれたものまで。

本当に出しているならまだしも、名前だけのガセイベントばかりになったものです。昔もガセイベントは存在しました。中でも記憶に残っているガセイベントがこちらでした。

『獣王に設定6投入』

4号機の獣王といえばサバンナチャンス。1ゲームあたり純増10枚のATが大連チャンする可能性があり、万枚も余裕のゲーム性で大ヒットしました。サバチャンは通常時の純ハズレで抽選されており、設定ごとに特徴がありました。

設定6のみ特殊で、ほぼ単発か3連チャンが選択され、一撃大連チャンは期待できません。しかし設定6のみサバチャン当選率が「常に純ハズレ時の1/1.08と超高確率」でした。純ハズレ＝サバチャンぐらいのイメージです。3連チャンできないサバチャン30ばかり選ばれたら、それだけで約900枚の獲得です。この機会が頻繁に訪れるのが設定6です。まさにスロッター夢の設定でした。

獣王に6が投入される可能性があるイベントには早朝から客が集まり、1ゲーム回してリール窓に顔をくっつけてリールランプを確認するのがお約束でした。

さて、前述のガセイベントはメールで届きました。その日は特に何かをしているわけではなく、客もまばら。自分と連れの二人で適当に打っていた時に「本日、獣王に6あります」と。即座に獣王のシマをチェックすると、ほとんど回っておらず無人島。全ての台にチャンスありでした。

メール情報で何処からともなく20代、30代の客がやって来ます。10台ほどの獣王は全て埋まり、金の亡者による設定6争奪戦が始まったのです。自分は高確率からサバチャンを引き当て、大連チャン。この時点で6の可能性は消滅と言ってもよいでしょう。コインが出てるので、結果オーライです。

ところが、シマの様子がおかしく苛立っている空気が漂ってきます。知らない者同士で「ハズレ、何回引きました？」の会話も。そうです、自分以外に誰もサバチャンに入らないのです。二時間ほどなので、平均すれば5-6回は純ハズレを引いていることになります。それが複数台で突入ゼロ、ガセ確定です。

若者グループが「店長を呼べ！」と声を荒げます。渋々、出てきた店長に詰め寄り押し問答。さるに店外に連れ出され、戻ってくることはありませんでした。何をされたのかは不明です。


令和になりますます増えているのが情報誌の取材系ではないでしょうか。スタイルとしては情報誌が勝手に取材していることになってます。それがウソなのは、誰の目から見ても明らかです。取材日にしっかり出すところもあるでしょう。しかし、実際には名前だけのところがほとんどです。ホール主導か、情報誌主導かはお金の流れを調べたら一発ですね。情報誌主導なら、ホールに取材費を払ってるはずなので。

また、取材としておきながら取材している光景を見たことは皆無です。パフォーマンスなのか、スタッフジャンパーを着た人が開店前後にメモを取っていたのは見たことが数回ある程度です。

さらに取材したならば取材結果を報告するのが情報誌の務めですが、一度も結果を見たことがありません。この不自然さを情報誌に問い合わせたことがあります。戻ってきた回答は「都道府県により、取材結果をHPやSNSなどで伝えることが禁止されている。岐阜県は全面的に禁止されている」というものでした。だったら、取材イベント自体やるのよ！ってことです。これじゃあ、ホールと情報誌のやりたい放題ですよ。

本当に熱かった時代に戻りたい・・・

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