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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2020.10.20
『吉宗(パチスロ)』シリーズの歴史。
10月上旬より『吉宗3』の導入が開始されています。「消えていったシステム」が思ったよりも長引いて完全にタイミングがズレてしまいました。前回だったらバッチリだったのに! と、逆ギレしていますが、すべては私の計画性のなさによるものです。
▲『吉宗3』(2020年)
それはさておき。『吉宗3』導入前後の雰囲気を見ていたら、楽しみにしている人もいるなあ。そう思ったらベテランの方ばかりでした(笑)。
それもそのはず。5号機以降の大都技研のシリーズ機といえば『押忍!番長』や『秘宝伝』のほうがメジャーとなっています。スロ歴10年以内の方には、なぜベテランが『吉宗』という名前に目を輝かせるか分からないことでしょう。
そこで、今回は『吉宗』シリーズの歴史を紐解いていこうかと思います。ベテランの人たちが「荒くてこそ吉宗」とか言っていたり、RBの絶望感に慣れっことなっているのが垣間見える……かも?
★偉大すぎる初代吉宗がすべての始まり。
今から遡ること17年。2003年の4号機は、爆裂AT機やストック機が席巻する大量出玉時代。当時の大都技研は、お世辞にも大手メーカーとは言えず。『バンバン』や『フュージョン』などマニア受けする機種もある普通のメーカーという位置付け。そこに登場したのが初代『吉宗』でした。
▲『吉宗』(2003年6月)『吉宗S』(2003年8月)
『吉宗』の直後に『吉宗S』が登場していますが、ゲーム性やスペックは変わりありません。当時の大都技研は「ウチの台がフル稼働とかあり得ない」くらいの感じだったらしく、リールユニットなどの耐久性が強くなかったとか。また、ゴトへの対策として改修したものが『吉宗S』ということになります。
なぜ、そこまでの人気になったのか。圧倒的な射幸性です。「消えていったシステム」でも登場した“大量獲得できるBIG”が“ストック”によって連チャンするのです。 ちなみに『吉宗』にも前身の機種があります。それが2002年に登場した『シェイク』です。
4号機のBIGは、最大30G間の小役ゲームがあり、規定ゲームの消化か3回のJAC IN(REGに相当)で終了するものとなっていました。大都技研は、このJAC INもシフト持ち越しさせることによって、小役ゲームを30G完走させることを実現したメーカーでもあります。具体的にはこうなります。
・BIGを揃えて15枚払い出し。
・27G目まで3枚がけで15枚払い出し(小役ゲーム)
・28G目〜30G目はJAC INで15枚払い出し
・8G×3回のJAC中は1枚がけで15枚払い出し
15+30×12+8×14=711
その時代の機種を知らない方々がピンとこないのは仕方ありません。一言にすると簡単です。 BIG1回で711枚が必ず獲得できる ゲーム性だったのです。711枚獲得できなかったら? 小役ゲームでハズレを引いたり、 JAC INが3回来なかったり、JAC中にハズレとなることもあります。枚数は少なくなります。が、 BIG が1G連します。おめでとうございます。
いつの時代も『吉宗』シリーズは激しい出玉を求められがちなのも。711枚にこだわりまくっているのも。すべて初代がこのような仕様だったからです。もうちょっと時代に合わせてライトにしようよ? それが『押忍!番長』です。
※写真はイメージです
他に初代から伝統として引き継がれているのは、BIG(大当たり)中の青7揃いです。BIG中の小役ゲームで青7が揃えばBIGの1G連が確定。W揃いなら1G連2回が確定します。これだけで2100枚超です。
他にもJACゲーム中の押し順2択を8回連続で成功(俵揃い)でもBIGの1G連を獲得できました。まあ、1G連は5回までと(最終BIGで権利獲得すれば次回は有効となる+αはある)リミッターもありましたが。
破壊力満点のBIGですが、REGはと言うと……。俵8連かJACハズレしか1G連のチャンスはございません。純増枚数127枚で終わります。そう。ベテランたちはこの格差に慣れているのです。嫌すぎですが(笑)。
ハマリも凄まじかったです。50枚あたり30G程度しか回らなかった時代にあって、天井は1920G。オハセンで将軍(朝から1000G以上回してREG)。ダブセンで将軍(次も1000G以上回してREG)。そんなの普通にありました。機種は違いますが、打っていいのは撃たれる覚悟があるヤツだけという台だったのです。
▲オリジナルサウンドトラック
設置台数は26万台以上。それは射幸性だけの魅力ではありませんでした。大当たり中に「完全告知・チャンス告知・後告知」から選択でき、その選択によって流れる楽曲も変わる。これも『吉宗』がメジャーにした大きな功績です。
サウンド自体も流行し、オリジナルサウンドトラックも大ヒット。オリジナル楽曲なのにカラオケで配信されるなど、非パチスロユーザーにも大いに存在を示してくれました。これは余談ですが、JOYSOUNDの全国採点では群馬の“設定6”さんと“設定5”さんが強かったです。
版権を買う時代になっていますが、オリジナルなら当たれば臨時収入を逆に得られる。それを示したとともに、オリジナルも作り続ける大都技研の姿勢には感服いたします。
★BIG中の青7揃いがメインのゲーム性に。
爆裂AT機やストック機が問題視され遊技機規則が変更。5号機時代となります。特にボーナスの獲得枚数は大幅に制限され711枚は夢のまた夢となってしまいました。
▲『新・吉宗』(2008年2月)
5号機初期に登場した『新・吉宗』が二代目。システムはボーナス+RTで、BIGは純増約280枚と約230枚のものがあり、REG扱いのものは存在せず。『吉宗』シリーズがもう1つ大事にしているBIG中の青7揃いを醍醐味の軸としていました。
BIG中はJAC INを繰り返し、JAC INした後のJACゲームでコインを増やす流れとなっていましたが、このJAC INがポイント。「通常のJAC IN・青7揃いJAC IN・青7W揃いJAC IN」があり、青7JAC INであればBIG終了後に100GのRTへ。W揃いなら300GのRTへ。RTは1Gあたり約1枚の増加で、規定ゲーム数消化かボーナス成立まで継続する仕様でした。
ただし、単純にW揃いしたから300Gというわけではありません。W揃いのJAC INを引いた後に、シングルラインのJAC INが成立すると100Gに格下げとなってしまったのです。JAC INは目押しで拒否できたので、シングルラインなら拒否して……などと考えては見たものの。特殊JAC INが成立した時点でRTモードが変わってしまうので不可能でした。
また、BIG中の特殊JAC INから突入したRTモードをそのままBIG終了後にも引き継ぎ、BIG終了後はそのRTから開始。そこでのみ抽選される特殊リプレイで100Gや300Gの本RTに突入するなど、5号機のRTの仕組みに詳しくなれる機種でもありました。
★AT機で激しいゲーム性が復活!?
青7揃いの面白さはあったものの『吉宗』らしい展開とはならならなかった『新・吉宗』。そこから5年。5号機でもAT機を作れるようになっており、激しいゲーム性が戻ってくることとなります。奇しくも初代登場から10年目のことでした。
▲『吉宗』(2013年12月)
5号機AT機として装いも新たに登場した『吉宗』。出玉を作るのはすべて1Gあたりの純増が約2.8枚のATで、擬似ボーナスとATから成り立っていました。そして、ついに711枚の文言も復活します。
BBは枚数管理で200枚+α。青7揃いで1G連、青7W揃いで1G連+AT確定。さらにチャンス役で“万両乱舞”を抽選。家紋揃いで40G+αが1セットのATを抽選します。ちなみに、REGは20GのATでした。“万両乱舞”は、継続率管理の払出枚数上乗せ特化ゾーン。最大で711枚まで上乗せ最大で711枚まで上乗せをします。この711枚の使い方は激しく違う気がしました(笑)。
AT中の擬似ボーナス当選や上乗せ発生時に特化ゾーンに移行するなど。『吉宗』から派生して『番長』になったので似てしまって当然ですが、逆に『番長』の色が濃くなったと感じたのも事実です。
▲『吉宗〜極〜』(2015年6月)
そうした声を受けてかは分かりませんが、約1年半後にマイナーチェンジされた『吉宗〜極〜』が登場します。出玉を作るATは同じく1Gあたり約2.8枚の純増。主な変更点は、BBの純増が200枚から320枚に。ATが1セット40Gから80Gへとアップしたことです。
その分、天井は擬似ボーナス間1000Gだったところから1432Gへと深くなることに。それでも1000G以上のハマリはBB確定だったのでまだ優しいような気もします(どんだけドMなんだ)。
いずれにせよ『吉宗』の後継機に相応しいヒットとは言えませんでした。『新・吉宗』も然りですね。5号機世代の方が『吉宗』と聞いてもピンとこないのは肯けます。
6号機の『吉宗3』は、久々711枚をウリにする形で登場。パブロフの犬ではないですが、ベテランたちがソワソワするのも当然なのです。温かい目で見てやってくれると幸いです。そして、全国のホールさん。打っているのは撃たれる覚悟のあるヤツらばかりなので、せめてものご慈悲を(笑)。
いやしかしなぜに。『吉宗3』の“3”って、AT機になった後の『吉宗』『吉宗〜極〜』『吉宗3』なんでしょうか。5号機以降でマイナーチェンジを除いた『新・吉宗』『吉宗』『吉宗3』なんでしょうか。個人的には前者だと思うんですが、振り返って考え直してみてもイマイチ分からず終いでした(汗)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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