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【本怖三店⑦】貯玉ってなんやねん(哲学)
【本怖三店⑦】貯玉ってなんやねん(哲学)
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権田マンさん
男は黙って「呑む・打つ・書く」 - 投稿日:2020/12/15 22:08
※(哲学)はギャグです。気軽にお読みください。
それと今回は貯玉不安の煽りではなく「たしかに危険性はあるが、きちんと対応策はある」という感じです。
【はじめに】
「貯玉補償基金を書きたいなあ」と思いまして、その仕組みを説明するためにには、まずホールの貯玉システムについて書きたいと思います。
趣味で書いてるド素人の説明なので、業界の方から見れば粗が多いかもしれませんが、シャレと思って見ていただけたら幸いです。
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【基本的な貯玉の仕組み】
貯玉については
の二つが大前提になります。なぜ会員カードに貯玉情報が無いかの説明は「貯玉編1」をご覧ください。また、とりあえずは「外部ネットワークには繋がってない状態」とさせていただきます。要は第三者機関がない状態。
さて、基本的な仕組みを絵にすると、
のようになります。つまり、
①会員カードという鍵と暗証番号を使い、
②ホールの会員管理コンピューター(以下ホルコン)を開けて、
③そこから自分の貯玉を引き出す、あるいは貯める
という流れで、貯金ではなく貸金庫のようなものです。
そこで「貯金なら利用者の通帳があるが、貸金庫は鍵(この場合は会員カード)のみ」というのを、何となくイメージしてください。契約書類とかはこの際は無視で。
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そしてコンピューターは万能ではなく、次のようなことも起こりえます。
①何かしらの理由で、ホルコンが物理的に壊れる
災害(洪水や火災等)、人災(酔った店員がバットで壊す等)、経年劣化、なんでも良いですが、ホルコンは物理的に壊れる可能性はあります。
その場合はデータも消える可能性が高いのですが、ここで思い出して欲しいのは「会員カードは鍵の機能しかなく、データはすべてホルコンの中」ということです。つまり貯玉データも全てパー。会員ユーザーは自分の貯玉について何も証明できないので泣き寝入りです。
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②故意ではない誤作動でデータが消えたり変わってしまう。
バグや高負荷で、データが破損してしまう可能性です。①に加えても良かったのですが、次に説明する項目のためにあえて別に。
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③故意にデータを改ざんできてしまう余地がある
(実際にあったかどうかは別で、あくまで可能性の問題)
それ自体は良い話(強調)なのですが、前々回の「貯玉の相続回」にもあった「遊技者がお亡くなりになり遺族の求めに応じて店長が判断して交換に応じる」という美談は、裏を返せばホール上位役職者の判断で貯玉を操作できる(退会も含め)可能性があるということです。
そうなると、悪い経営者や悪い店長が「ちょっとずつ減らして自分で交換してお小遣いにしよう」「コイツは100万円分も貯玉がありやがる。ちょっと経営が苦しいからデータを消しちゃえ♪」などと、会員ユーザーの貯玉を操作することも、出来てしまったかもしれません。
※繰り返しますが、あくまで可能性の問題でお願いします。モラル問題についての議論ではありません。
そして、会員ユーザーが悪徳店長の仕業で自分の貯玉が減ってることに気づいても、何もできません。なんせ自分の手元には貯玉データがなく、証明ができないからです。
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③は多少眉唾にしても①②は確実にありそうで、店舗のみの貯玉システムは必ずしも信用できるシステムではありません。
では貯玉の信頼性を高めるにはどうすればいいのか?
考えられるのは
(1)会員カードに貯玉を記録することで会員側も記録を保持する
(2)貯玉データのバックアップを店外のデータベースで行う、更にその記録は外部機関が行う
この二つです。
(1)は繰り返しますが法律にかかわる問題なので論外。となれば残るは(2)です。
更に「閉店等で貯玉に関する訴訟も起きている」事情もあったそうです。
そのため社会問題化になる前の対応として考えられたのが、
・倒産等に備えた貯玉の補償機能
・ホールではない第三者による貯玉管理とバックアップ機能
を備えた貯玉補償基金になります。
〈続〉
※JーNETが先行していただろ自工会基金はどうしたというのは無視で 資料がありまへん あと当時の流れを見ると「どこが主導してやったのか」「どこまで既定路線だったのか」「どこの時点で誰と誰が妥協したのか、協力し合ったのか」がよく分からん上に深く調べると沼にハマりそうなので大体の流れで。大学時代にチラッと調べたらわけが分からんことに。
当時は脱換金だの、その後の容認?だの、有価証券提供問題だの、その後のギャンブル新税の反対だので無茶苦茶な割には、一般人が見られるまともな資料がねえだす
【余談】
実は貯玉システムってのは金地金とは別の流れではありますが、元は同じ「暴力団排除」が目的みたいです。あっちは警視庁ですが、こっちは警察庁主導?
最初は「貯玉を貯めてお高めのカタログ景品と交換しようぜ」みたいな感じで、一般景品への交換を増やすために行われていたようです。貯玉補償で使われるJ-NETのカタログが微妙に高級品などがあるのはそういうことです。
警察が平成の頭あたりに「貯玉/メダル・再プレーシステムは換金行為減少に寄与するものとして推奨する」とお墨付きを与えているのも、そういうこと。
今は形骸化して特殊景品への交換が殆どなんで、そのお墨付きを関係機関が今でも錦の御旗にするのはさすがに苦しい(笑)
4
権田マンさんの
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このコラムへのコメント(2 件)
毎度コメントありがとうございます
今回は「貯玉は下ろせ」記事ではないので、貯玉はご安心ください(笑) あくまで「滅茶苦茶単純に考えれば」であって、実際には外部のデータセンターに繋がってる筈です。たまに「全国の新台稼働がどうたら」だのが出るのは、このデータを匿名化して利用していると思うので。
おまけに「これから売るホルコンとか周辺機器は貯玉補償基金に入らなきゃ売りまへんで!」とそこそこ前に設備関係の組合が決議だしてますんで、そこそこ設備が新しい店は絶対に第三者の監視が入っております。ご安心ください。
そこらへんは次回に。ストックが切れたので時間はかかりますが。
貯玉は概念・・・。こうして図解されると今すぐ貯玉を下ろしたくなってきます 笑