厳しいホール経営

かつては不況に強いパチンコ業界と言われたこともありました。それが今では一部の大手を除けば自転車操業。大名商売のメーカーも一分を除けば人員整理、営業拠点の閉鎖や縮小。最近では豊丸産業やサミーなどが、その動きに。

そんな中で地元のニュース。


岐阜労働基準監督署が１７日に最低賃金法違反の疑いでホールを書類送検。「岐阜観光」「オー一億」の代表者の男性です。すでに廃業をしています。

容疑は賃金の未払金だそうです。2019年11月より数ヵ月間、1000万以上になります。定期監督で賃金未払いが発覚、行政指導をしたところ「即座に廃業」したようです。経営不振を理由に支払っておらず、指導が入ったら即座に廃業廃業とか確信犯でしょうか。

未払いだった従業員、なぜ勤務を続けたのでしょうか？ 推測ですがベテラン従業員で上からの「もう少しだけ我慢してくれ、力を貸してくれ」という言葉を信じてしまったのでしょうか。2019年11月は、まだコロナは確認されておらず、年末年始の大回収に向けての時期です。つまりコロナを理由にした経営不振ではなかったわけです。もう経営を続ける体力は尽きており、年末年始に賭けていたのでしょうか。

岐阜観光グループは県内でも中堅クラスの老舗ホールでした。

一億
中一億
北一億
南一億
くろの一億
オー一億
10億

岐阜市の繁華街である柳ケ瀬に店舗を構えており、商店街が賑わっていたころはホールも元気でした。商店街の衰退、遊技機価格の高騰、入れ替えサイクルについていけないなど、時代に取り残された感じがします。

過去には夜逃げしたホールも見ています。年が明けてホールに行ったら正月なのに鍵がかかっており、しばらくして管理物件になっていたとか。

惜しまれつつ閉店するホールもあれば、逃げるように閉店するところもある。こうなってしまう原因は、経営者だけの問題なのかなと考えさせられるニュースでした。

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