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元店長カタギリのホール非攻略~パチンコパチスロ情報バラエティ~
2018.10.05
カタギリのホール非攻略『ハウスルール』
元・店長カタギリ 元店長カタギリのホール非攻略~パチンコパチスロ情報バラエティ~
▲今回のテーマは『ハウスルール』
ドラッグストアの健康食品コーナーに視線が釘付け、どうもカタギリです。
どうも年齢のせいか最近とても疲れやすいのです、私。目と肩、そして腰が常にカチカチなのでビタミン剤やサプリメントに頼って壮年期を乗り越える腹積もりなのですが、近所のドラッグストアの店内ルールがイマイチ理解できません。毎週月曜日は男性客に限り1,000円以上の購入で100円引きというサービスデーらしいのですが、店員さんによって割引されたりされなかったりとルールが非常にアバウト。良くないですよね、こういうの。スタッフによって言うことが違う、これはパチンコ店でもありがちな話ですが、やはりお客さんの立場で考えると店に対して不安感や不信感が募るだけになってしまいますよね。
そんな訳で今回のテーマはパチンコ店の『ハウスルール』でございます。鉄パイプを素手で折り曲げるかのように強引に本題に持っていくのも、当コラムの特徴のひとつです。
★ハウスルールの前に『風適法』も知っておきましょう!
パチンコ店を営業する上で順守しなければならないのが風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律、略して風適法。この法律で定められている内容はいわば「全てのパチンコ店に共通するルール」ですので、まずはチェック。特に重要な禁止事項としては20歳未満の者への酒類・タバコ類の提供、18歳未満の入店、18歳未満の雇用が挙げられます。これらは風営法の目的のひとつである「青少年の健全な育成に障害を及ぼす行為」に該当するため、違反ホールには営業許可取り消しの厳しい処分が待ち受けています。ダメ、ゼッタイ。18歳未満だとパチンコ店でアルバイト不可ですな。
他にも三重のオールナイト営業等の特別な事例を除いて深夜(午前0時から午前6時まで)の営業が不可であったり、遊技料金の上限(パチンコは1玉4円・スロットは1枚20円)が定めてあったりと、様々な決め事が存在します。調べると目からウロコの風適法、興味があったら是非とも詳しく調べてみてくださいね。
★店舗独自の決め事、それが『ハウスルール』
風適法では決まってないけどウチの店の決まりだから守ってね、というのがハウスルールであります。店舗独自のルールを設けている主な理由はぶっちゃけて言えば「そのルールを守ってくれないと、ホールにとって不都合だから」です。よって、ハウスルールが厳しければ厳しいほど、自分たちの都合でしか物事を考えられないパチンコ店という解釈も可能ですね。
カタギリさんはイジワルなので、嫌な言い方をしますよ。
★かつては多かった『ハウスルール』いろいろ
【定量制】
主にハネモノや一発台で主流であったハウスルール。ホールで定めた出玉の上限に到達すると店員がやってきて遊技終了、いわゆる「打ち止め」を告げられるか、台の電源が強制的に落ちて遊技続行が不能になるという営業形態です。私が当時よく通っていたホールではハネモノが3,000発、一発台が4,000発で打ち止めになっておりました。
【一回交換・ラッキーナンバー制】
デジパチや権利物などで大当り終了後、出玉を全てジェットカウンターに流すのが一回交換。つまり持ち玉での遊技不可、常に現金投資を強いられる営業形態ですな。これに対して店側の指定した図柄や番号で大当りした場合のみ、持ち玉で遊技出来るのがラッキーナンバー制です。具体的に言うと奇数で大当りした場合は、偶像で当たるまで持ち玉で遊技続行が可能になる、という感じですね。7図柄で当たれば終日無制限といった、ラッキーナンバーに加えて無制限取り放題ナンバーを用意していたホールもありましたね。私の新人時代は無制限の札を懐に隠し持って一回交換の札とコッソリ差し替える、タチの悪い常連客もいて面倒臭かったです。
【出玉共有・台移動不可】
今でも見かけるハウスルールではありますが、当時は出玉を持って移動するという発想がそもそもありませんでした。台移動時は出玉交換が当たり前。ドル箱を持って隣の台に移動しようものなら、さあ大変。監視役である強面店員がスッ飛んできて大激怒されるのが、平成初期のパチ屋あるあるです。
これらのハウスルールが多かった理由はもちろん「ホール側が利益を取りやすいから」ですが、来店客が常に現金投資することでホールが良調整の台を多く用意できたのも事実。等価交換無制限営業や貯玉・貯メダルによる再プレイ、はたまた台移動自由や出玉共有可能という、一見するとユーザーに有利に見える営業形態によって大幅に少なくなった「優秀台」のことを考えると、私にとっては現在のハウスルールこそが、パチンコパチスロの遊技客が激減してしまった最大の要因であると感じられて仕方ありませんね。このルールだとホールが営業するためには出率100%以下の台、つまり打てば打つほど玉やメダルが減ってしまう台しか用意できなくなるのですから。
★出玉以外の『ハウスルール』あれこれ
▲台を『叩く・引っ張る・揺らす』全部NG
■台を叩く・揺する・引っ張る等の乱暴な行為
大昔からハウスルールの代表的なものとして、店内でもアナウンスされている迷惑行為ですね。禁止の理由は機械の故障はもちろん、他のお客さんへの迷惑となるからです。台を叩く行為を野放しにすると一般客が離れるだけでなく、周りの客も台を叩くようになり、乱暴な行為自体もエスカレートしてしまいます。ちなみに私がこういった輩に声をかける場合は丁寧な言葉遣いを心がけますが、無視された場合は耳元で延々と「ヤメてください、ヤメてください……」と相手が反応するまで念仏のように唱え続けていました。効果抜群でした。
■小役カウンターの使用禁止
最初はこんなルールを採用しているホールが存在する理由が理解できず、高設定が無いのがバレたくないのかな、程度にしか考えていませんでした。後に知った主な理由は「スタッフや他のお客さんが不正器具と勘違いするから」だそうです。この話を聞いて思い出しましたが、ウチの店でも女性スタッフから「カタギリ店長、台に怪しいボタンの付いた機械を置いている人がいます……」という報告を受けたことがありましたよ、そういえば。逆に小役カウンターを貸し出しするホールもありますから、本当に考え方ひとつですよね。
■店内・遊技台の撮影禁止
釘の状態を撮影してSNS上にアップされる等、何かとホールが面倒に巻き込まれるケースがあるため店内撮影NGのホールもあるようですね。店側としても、一見客が無許可で店内あちこちを撮影している姿を見るのは、あまり気分の良いものではありません。健全化センターに通報するために撮影しているのでは? そう思うと店側も警戒心を抱いてしまいます。特に店内の様子を撮影する際は、事前に許可を取るのが望ましいかなと思いますね。
★カタギリ物語。
ハウスルールで思い出すのが20年以上前、私が都内のパチンコ店で初代フィーバークィーンを打っていた時の出来事です。
運良く保留玉での連チャンを射止めた私は、意気揚々と頭上の呼び出しランプを押したのですが、やって来た店員さんから箱を受け取るべく左手を差し出す。すると、店員さんは苦笑しつつ「ああ、ウチそういうの、やってないんすよ」と一言。慌てて軽快な大当りサウンドの流れる台のハンンドルから手を放し、シマ端にあるドル箱めがけてダッシュ&リターン。無事にパンクさせることなく(初代クィーンは毎ラウンドV入賞させないと大当りが途中終了する)連チャンを消化させることが出来たのでした。
当時、私は既にパチンコ歴6年目。それまで様々なホールに足を運んでいましたが、ドル箱を持ってこない「セルフサービスルール」の店は初体験。実に驚かされたのを鮮明に覚えております。ちなみに大当り後にジェットカウンターに玉を流すのもセルフサービス。これに関しては経験済みでしたが、その数年後に計数機に対する不正行為が横行したため、出玉は全て店員さんが流すようになりましたね。ああ、懐かしい時代のお話です。
★『ハウスルール』のまとめ。
遊技にはルールが、そして人の集まる場所にはマナーがつきもの。それはパチンコを楽しむ上でも欠かせない約束事として、ホールスタッフはもちろん、ユーザーのひとりひとりも心がけておく必要があると私は思うのです。
向き合う対象は機械ですが、ホールに集まっているのは人間なのです。遊技ルールの把握とマナーへの意識を、理解していない相手に対して、しっかりと説明してあげること。これもまたパチンコ・パチスロに関わる全ての人間の優しさのひとつ。時代と共にルールは変化するものですが、パチンコ・パチスロを楽しむ環境作りは、いつだって人の心の在り方ひとつであることに変わりは無いのですから、ね。
★いつだってテーマ募集。
必ずしもお答え出来るわけではありませんが、テーマとして取り上げて欲しいことがございましたら、どうぞお気軽にコメント欄に書き込みをお願い致します。
ネタ切れしましたら、当連載は終了でございますゆえ。
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- 元・店長カタギリ
- 代表作:しくじり店長
シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。
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ドル箱の受け渡しに関しては、おそらく10年ぐらい前あたりから接客重視のコンサルが流行させた手順ですね。
その頃から地元の店が、
①ランプで呼ばれた店員がシマに入る時と、お客さんの背後で一礼
②失礼します、と言いながら満タンのドル箱を床に下す
③空のドル箱をお客さんの手元へ置く
④さらに一礼した後でドル箱を積む
という、お客さんの手を一切わずらわせないオペレーションに変化したんですよ。
これが定着したせいでランプ押し→玉抜きまでの時間が異常に長引く結果になりましてね。
「下皿が満タンです、玉を抜いてください」って言われてんのに、店員がお辞儀しているという風刺漫画みたいな光景。
早よ箱を渡せや、って話ですよね、ホントに……
新台の入替手順に関しては、時期を見て書こうと思っています。
シリンダー無しの台閉めは誰でも一度はやりますよね(笑)!
バール持ってきて、小さい穴から差し込んで……
って、気分は泥棒になるんですよね。
そう、当時のセブン機はパンクしますからね。
「え? 何でこのタイミングで呼ぶの?」みたいなあの顔は、20年以上も昔の話なのにハッキリ思い出せますからね(笑)。
LN制かつ低交換率から、無制限等価へ。
この大幅な変更によって激渋の釘&ベタピン営業がデフォになってしまったことを考えると、果たしてどちらが良かったのかはわからないですけどね……
僕もコンドルのハズシで注意されたことがありますよ、しかも7.6枚交換の店で。
「だったらもう撤去しちゃえよ」って思っちゃいましたよ。
それはそうと、引っ越しした際に今まで呼び出し押してから店員に
ドル箱が箱おろすと同時に空の箱を渡されるというルールだったのが
箱の入れ替えまで全部やってくれるのがちょっとだけ違和感でしたね。
木枠を台に合わせて付け替えたり、シリンダー錠をお店の物と入れ替えたりと結構細かい作業が必要になるけど、あまり詳しく知らない人も多いかと。
シリンダー錠抜いたまま台を閉められて、四苦八苦しながら解錠したのはいい思い出です(笑)
パンク何度かさせたことがあるので、慌てますよね笑
交換率2.3円でしたから今思うと結構エグい制度ですな。
ビーマックスの変則打ち禁止は衝撃を受けましたね。最近は極端なのは見なくなりましたね。