元店長カタギリのしくじり機種～歴代パチンコパチスロ事件簿～

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元ホール店長が語る「リズムボーイズマスター(大東音響)」のしくじり物語。

時代の変化の過程において淘汰される存在は必然。パチスロもまた例外なく、時代遅れの烙印を押されてしまった機種がありました。一部のマニアを熱狂させた人気機種の後継機ならば変化させるべきでない柱、そして進化させるべき要素が必須条件。その掟が破られた果てには何が待つのか。時代の変化についていけず、ただ流されて生きている無冠のベテランユーザー・カタギリおじさんが今回も高架下のアスファルトの上に敷かれた段ボールに寝転がりながら、通りすがりの野良犬に向かって昔話を淡々と述べております。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元ホール店長が語る「CRサンダードラゴンZ(ジェイビー)」のしくじり物語。

平成初期に突如として出現したマシン、サンダードラゴン。羽根モノの常識を覆したスペックによって実現された大量出玉にユーザーは狂喜し、瞬く間に大ヒット機種の座に君臨する。そして25年後、我々の前に再臨した2代目の姿や如何に。時を駆けず、ただ流されて辿り着いた場所はやはりホールだったカタギリおじさんが今回も夢見る少女のような気持ちで思いの丈をブチ撒けます。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元ホール店長が語る「CRおニャン子クラブ(サンセイR&D)」のしくじり物語。

1985年の春、少年はチェッカーズの名曲『あの娘とスキャンダル』が流れると共に始まるバラエティー番組『夕やけニャンニャン』に夢中だった。かの少年は20年後の2005年の秋、ホール内で夢を打ち砕かれ、人知れず涙した。さらに時は流れ2024年、曲がり切った大人になったカタギリおじさんがパチンコ『CRおニャン子クラブ』について再び、タイマンテレフォンのようなテンションで思いをぶつけます。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元ホール店長が語る「スマスロエヴァ(ビスティ)」のしくじり物語。

「エヴァのスロット、ゴッドにしたら人気が出るに決まっているよね！」と権力者が言い放ち、曇天の下で不毛なプロジェクトは動きだす。術を持たぬ開発者は反旗を翻すことなく自身の業務を遂行し、そしてまたひとつ『しくじり機種』が産み落とされる。2024年の口火を切る今回は昨年の残念大賞エヴァゴッドについて、カタギリおじさんがサードインパクトにおける冬月コウゾウの目つきで愚痴をこぼします。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元ホール店長が語る「キングアロー(パル工業)」のしくじり物語。

有象無象の吐き出す大量の紫煙で不気味なまでに歪む視界が捉えたのは、薄明の空間で蠢く彼らが一様に逆押しする姿。足を踏み入れたばかりの世界で宗教的儀式のように行われている行為に私は畏怖の念を抱くと同時に、嫌悪すらも覚えたものだ。その名はニューペガサス。その名を知るのは少し先の話で、何者が生み出したのかを知るのはさらに先。……そんな訳で今回は若き日の私に様々な形で強烈なインパクトを与えたパル工業について、カタギリおじさんが健康麻雀にエントリーするような気分で書いていますよ。かつて良い子だったテレビの前のみんな、集まれー！

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元店長が語る「パチスロBOØWY」のしくじり物語。

ボウイがパチスロ化される、その事実に多くのユーザーが不安と期待を抱きながら過ごしました。そして、いざホールデビュー。その後の反応は人それぞれですが、概ね不評でした。では何がいけなかったのか。パチスロ2号機世代であると同時にボウイ世代ど真ん中のカタギリおじさんが今回もシャワーを浴びてコロンを叩き、ウインクひとつで書いています。何を言っているのでしょうか、私は。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元店長が語る「CR蒼穹のファフナー」のしくじり物語。

アナログ式のパチンコは攻略されやすい。そんな古くからの業界人の悪い予感がズバリ的中。攻略打法によってホールから姿を消した『CR蒼穹のファフナー』について、いまだに人生を攻略できないカタギリおじさんが語ります。ハンドル握って今年で34年目になるというのに……。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元店長が語る「モンハン狂竜戦線」のしくじり物語。

モンスターを討伐して報酬を得る、そのゲーム性がパチスロとの相性バッチリのモンスターハンターシリーズ。初代、そして月下に続いてリリースされた狂竜戦線は、ビッグタイトルの続編として多くのユーザーの期待を背負ってホールデビューいたしました。しかしながら、その期待にはいまひとつ応えきれなかった『しくじり機種』である本機について、今回もカタギリおじさんが半裸でクルペッコに追い回されているような気分で必死に書き綴っております。

クソ台じゃないよ！ ちょっとしくじっただけ！ 元店長が語る「エヴァART（リンゴ）」のしくじり物語。

A+RT機として5号機の定番機種となったエヴァシリーズ初のART機。スベリや小役ハズレでボーナスを察知するわかりやすさが売りのエヴァスロは、ARTが搭載されると何故かリンゴを揃える不可解なゲーム性を引っ提げてのホールデビューとなりました。当時、まるで「君たちはどう生きるか」みたいな質問をメーカーから投げかけられたような気分で本機を打ったり設定配分を決めたりしていたカタギリおじさんが今回も全く評価されていない映画評論家みたいな表情で語りつつ読者を困惑させます。

数多の4号機おじさん達を落胆させてしまった伝説の後継機『5号機アステカ-太陽の紋章-』のしくじり物語。

1990年代の末期に登場したCT機の中でも屈指の人気を誇ったアステカ、その秀逸なゲーム性をもう一度。誰もがそう願ったリメイク機にオールドファンは落胆、新規ユーザーの獲得もならず。悲運の後継機『アステカ　-太陽の紋章-』について、今回もカタギリおじさんが誤ってCTを20ゲーム以内に終了させてしまった時のような悲しみの表情で壁画に向かって話しかけています。