- パチセブントップ
- コミュニティ
- パチ7自由帳トップ|ブログコミュニティ
- コラム(ブログ)詳細
落語『コラム記事』
落語『コラム記事』

-
アカバネさん
- 投稿日:2016/11/26 00:51
お寒い中ご贔屓にございまして、誠に御礼申し上げます。
実に半世紀ぶりという、随分と気の早い雪が降りました。冷え込みの厳しい日が続いております。しかし、どうにも寒いのはいけません。なにせ本日のお集まりは、三度の飯よりおアツいのがお好きな方々。
拙い噺で場が冷えやしまいか心配ですが、一席お付き合いのほどお願い申し上げます。
「ご隠居、何なさってんるで」
「うん?パチ7を見てるんだよ」
「パチ7ってのは、一体何です?」
「これはな、パチンコ・パチスロ・ホールの最新情報はもちろん、豪華連載陣による漫画やコラム、読者参加型のイベントと、魅力的なコンテンツが満載のサイトだよ。しかも、会員登録してポイントを溜めれば珍しい景品も当たるってんだから太っ腹だ。これは会員なら誰でも書き込める、自由帳のページさね」
「へぇ、豪気なもんですな。そんで、素人の漫画やコラムなんてのは面白ぇもんですかい」
「そうさな。中にはアハハと笑ってしまうものもあるし、なるほどと言って感心させられるものもあるな」
「どうです?よければ一つ、紹介しておくんなせえ」
「ふむ、そうだな。こんな話がある。これはとある、お産を控えた夫婦の話だ。めでたいには違いないが、困ったことにどうにも金がない。覚悟を決めた旦那は、有り金を握りしめてパチンコに行った。慎重に台を選んで腰を下ろす。すると、見かねた仏様がご慈悲を下さった。お座り一番、泡に魚群に金髪美女。役物ががっちゃん動いて大当たり。その後も連チャンに恵まれて、無事にお産の費用を作れたって話だ」
「ほぉ…こいつはいい話で」
「これがホントの、ウミ物語」
「へ?」
「お産の金をパチンコでこしらえたから、ウミ物語さ」
「あの、こりゃひょっとすると…落とし話ですかい?」
「お前があんまりボンヤリしてるから、少しからかったんだよ」
「ちぇっ、一杯食わされちまった。しかし、お産だけにウミ物語ってかい。へへっ、こりゃうまいね。引っかかるよ。俺も誰かに話してやろっと」
「おう、いるかい?」
「なんだ、お前か。ったく、声掛けながら戸を開けるやつがあるか」
「固てぇこと言うなよ。ところでな、パチ7てぇサイトは知ってるかい?」
「なんだい、その胡散臭い名前は。そんなとこ知らねぇよ」
「別に怪しかねぇさ。いいか。パチ7ってのはパチンコ・パチスロ・ホールの最新情報はもちろん、豪華連載陣による漫画やコラム、読者参加型のイベントと、魅力的なコンテンツが満載のサイトだよ。しかも、会員登録してポイントを溜めれば珍しい賞品も当たるってんだから太っ腹だ」
「するってぇと何かい?まさか眺めて楽しい当たって嬉しいのみならず、美男美女揃いと誉れ高い連載陣や編集部とも直接会える企画まで頻繁に開催されているところの、パチンコ&パチスロがもっと楽しくなるポータルサイトだってぇのかい」
「そのまさかだよ。でな、そこで面白ぇ話を見つけたんだ。話してきかそうと思ってよ」
「へぇ、どんな話だい」
「これはとある、お産を控えた夫婦の話だ。めでたいには違えねぇが、困ったことにどうにも金がねえ。覚悟を決めた旦那は、針金を握りしめてパチンコに行った」
「なんだ、旦那はゴト師かい」
「うん…?ゴト師なんてくだりはなかったな」
「針金持って行ったんだろ?そんな奴はゴト師ぐらいだよ」
「なるほど、針金じゃねぇな。こういう時に握りしめるのは…針金によく似た言葉で」
「よく、有り金を握りしめるなんてことを言うな」
「そう、有り金を握りしめて行った。慎重に台を選んで腰を下ろす。すると見かねた仏様が…下すったんだ」
「何を?」
「GODIVA」
「随分とハイカラな仏様だな。バレンタインかい?」
「違えんだ。なんか下さるもんがあるんだよ。仏様や神様や、たまには殿様やお代官様も下さるやつだ」
「ご慈悲じゃねぇのか」
「それだ!ご慈悲!ご慈悲を下すった。お座り一番、泡に魚群に金髪美女。あれががっちゃん動いて大当たり」
「何が動いたんだよ」
「あれだよ…『ろくでなしBLUES』、『今日から俺は!』、『特攻の拓』なんてぇのをまとめて」
「ヤンキーモノか?」
「そうそう!ヤンキーモノががっちゃん動いて大当たり!」
「馬鹿野郎。それを言うなら役物だよ。筐体の中に漫画本があって堪るかい。それにちぃと強引すぎらぁ」
「いいから続きを聞きねぇ。大当たり。その後も大杉チャンに恵まれて」
「ちょ、待ちな待ちな。いきなり誰だい、大杉チャンてぇのは」
「おや、案外お前は物を知らないね。大当たりが続くことをそう言うんだよ。俺の好きな役者と同じ名前でな」
「何を言ってやがる。それを言うなら連チャンだよ」
「まぁどっちだっていいじゃねぇか。で、無事にお産の費用を作れたって話だ。これ」
「これがホントの、ウミ物語ってんだろ?」
「…そ、そりゃねぇだろうよ。俺はそれを言おうと思って、恥かきながら話したんだよ。なんだって先に言っちまうんだい」
「悟られるような話をしてるからいけねぇんだよ。ところでお前、その話にゃ続きがあるのを知ってるかい?」
「へ?こりゃ落とし話だよ?これでしめえさ」
「その嫁さんな、お産が無事に済んだ後は仏門に入ったんだ」
「仏門に?そりゃまたどうして」
「海の女にあやかって、尼になった」
『コラム記事』にございました。
6
アカバネさんの
共有する
このコラムへのコメント(6 件)
いやー面白かったです。終始、志ん朝師匠のトーンで読んでしまいました。
オチの部分とか感心しまくりでした!
面白かったです(*´∀`)♪
次回も楽しみです( ・∇・)
次も楽しみです!
景気がいいんだか悪いんだか。
面白かったです!
GODIVAでビール吹いちまったよ‼︎
さらにラストは唸った‼︎
なるほど、深いねぇ〜〜落語ってヤツは。
まさに深海(しんうみ)‼︎
元を崩す事なく
さらにパチ7とも掛かっていて
お手本のような記事を書いて頂いてありがとうございます。
落語の記事書いてるから
パチ7落語部へ自動的に入部となりますから。
よろしくお願いします(笑)